こんにちは、チャミイです。
国際恋愛というと、通常の恋愛より障害が多いのではないでしょうか。言葉の壁や、遠距離になりやすいので距離の壁、そして文化の壁等。国際恋愛について悩まれている方へ、私の経験をもとにご参考頂けると幸いです。
1.私の国際恋愛の場合
まずは私の経験を綴らせてください。飛ばしたい方はこちらを押すと「2.国際遠距離恋愛について」へジャンプできます。
出会いから付き合うまで
私は大学生の時留学をしました。そのクラスには10か国以上のいろんな文化を持つ学生が集まり、みんな個性的で気さくな人が多く、よく話しかけてくれます。
そのうち、イタリア人の同級生がよく話しかけてくるようになりました。
何故か毎日私に話しかけ、二人で授業の後お昼ご飯を食べに行ったり遊びに行くうちに、自然とお付き合いすることになりました。ちなみに海外では日本のように付き合ってほしい、等の告白はあまりありません。そのため、最初は自分と彼の関係がよくわからなかったのですが、ある日彼が友達に私を彼女と紹介したことで、付き合ってるんだな、とわかりました。当初留学先で自分が外国人と付き合うことになるとは想定していなかったためビックリしましたが、国籍関係なく、彼は一緒にいてとても楽しく、愛されていることが実感できる人でした。
外国の人と付き合ってビックリしたこと
彼は音楽が好きでギターの弾き語りをします。学校でのミニコンサートに出たとき、歌う直前にイタリア語で一言つぶやきました。一緒にいた別のイタリア人の友達に聞いたところ、「この歌をチャミィに捧げます」と言ってたと聞かされ、さすがイタリア人、少女マンガみたいだな、と思ったのを覚えています笑
私は当時ホテルで一人暮らしをていましたが、彼はマンションでルームシェアをしていました。相手は女の子。初めて彼の家に行ったときに知り、「え?」と思いましたが、ただのルームシェアの子だから心配することはないよ、と。その女の子も挨拶してくれましたが、キャミソールに短パンという下着のようなルームウェアを見て、さすが外国人だなと思ったのを覚えています。。。ちなみに初めて外国人と付き合ったため、普通というものがわからず、これも普通なんだと思い、嫉妬も何もありませんでした。これが日本人同士だったらちょっと揉めそうですね笑 ちなみに海外では男女でルームシェアをしているのは珍しくないです。
彼と彼の友達(イタリア語の先生)とその彼女(ちなみに彼女は先生の生徒です。)の4人で遊ぶことが多く、毎日4人で出かけたり先生の家で4人でご飯を食べたりと、本当に楽しかったです。もちろん二人でも遊びに行きました。毎日彼と一緒にいるのが当たり前の生活になっており、それはとても幸せでした。
遠距離恋愛の始まり
しかし、幸せはずっと続くものではありません。出会いがあれば別れもあります。特に留学先での恋愛は高確率で別れ(離れ離れになる)がやってくるのではないでしょうか。だって帰国しないといけないんですもの。
彼は私より半年先に留学に来ており、留学期間は1年間。そのため、私より半年早く帰国することになります。お別れの前日、二人は最後の夜をゆっくりと過ごしました。彼はギターでイギリスのロックバンドmuseのunintendedを唄っていました。当時彼はその曲を何度も唄っていたので、私はそれを聞きながら楽しかった思い出が蘇り、泣いてしまいました。。するとそれを見た彼も、唄いながら泣きそうになり、堪えていたものの、涙が出ました。彼の涙を見たのは初めてでした。
翌日の朝、彼のマンションで最後のハグをして、お別れをしましたが、当時二人の中ではこれからは遠距離恋愛を続けるつもりで、別れるつもりは全くありませんでした。
彼が帰った翌日、二人はskypeで毎日3時間以上話をしていました。長いときには6時間も。毎日必ず連絡を取っていました。距離は離れていても、画面を通して顔を見て話せることは、とても嬉しく、近くにいるような気分になれました。これを約二カ月程続けていました。
二カ月ぶりの再会 彼の家族と初対面
彼が帰国してから二か月後、私はイタリアにある彼の実家に遊びに行きました。約2週間の滞在で、彼の実家でホームステイ。彼のママ、弟、お姉さん、家族や叔父さん叔母さんみんなが優しくて面白く、彼のママが作る料理はどれも美味しくて、やっぱりイタリア料理は最高だと思いました。
親戚にも紹介してくれたり、彼の地元の友達とも一緒に遊んだり(私はイタリア語は話せません)、イタリアのいろんなところに連れて行ってくれたり、日本人が訪れたことがないような山中の村にも連れていってくれ(叔父さんの村にもショートステイしました。)、村のお祭りにも参加させてもらい、彼と付き合っていなければ体験できなかったことをいっぱい体験できました。
叔父さんも叔母さんも本当に優しくて、私にとてもよくしてくれました。今でも忘れません。ちなみに、彼らは叔父さんや叔母さんを名前で呼びます。彼の友達もみんな彼のママを名前で呼びます。敬称は無くて呼び捨てです。日本ではなかなかないですよね。でもそういうところがイタリア人のフレンドリーな要素の一つになっているのかなと感じました。
2週間のイタリア滞在を終え、留学先に戻ります。この後約一年、大学卒業まで彼と会うことはなく、大学を卒業し、就職までの期間にもう一度会いに行くことになりました。
1年ぶりの再会とその後
今回は卒業旅行を兼ねているため、フランス、イタリア、オランダ、ドイツ、イギリスと5か国を彼や留学していた時のヨーロッパの友人達とともに約40日間で巡ることになりました。
彼とは恐らくこの旅行で会うのが最後になるだろうと思っていました。私は日本で就職することが決まっているからです。学生の間は時間があるので遠距離恋愛もできていましたが、就職すれば難しいだろう、と心の片隅で思っていました。飛行機で3時間ぐらいなら週末に行けますが、片道フライト10時間以上だと週末では行けません。フランスに到着した時、別れることを考えてホテルで一人で号泣しました。涙が出なくなるまで泣き続けました。泣いた後、その後の時間を彼と思いっきり楽しんでこようと決意したのです。
まずはイタリアで彼の家族に再会します。彼はこの時ドイツで暮らしているため、彼以外の家族と一週間ほど暮らしました。日本では恋人不在の恋人の実家に一週間もいるのは恐らく双方かなり気を使うと思います。私はできません笑 しかし彼のママや弟、叔父さん叔母さんは、いつも自然体で接してくれるため、私もあまり気を遣うことなく自然に過ごせました。本当にありがたかったです。
彼の家族たちにお別れを告げ、私はドイツで彼と合流し、各地をまわりました。
ロンドンに到着し、greenwich、子供の頃から好きだったパディントン、hallod、ノッティングヒル、留学でできたイギリス人の友達との再会等、こちらでもたくさん楽しみました。
最初は楽しかった旅も、帰国日が1日迫る毎にだんだん楽しめなくなってきます。楽しいはずなのに心から楽しめませんでした。
そして最終日、彼との旅も最後を迎えます。空港に向かいながら自然に涙がでます。フランスであんなに泣いたのに、やっぱり涙はまた出てくるんですね。出国ゲートで彼と最後のお別れ。泣きすぎて顔が真っ赤になっていた私。普段泣かない彼も涙が目に浮かんでいました。そして最後にもう一度ハグをして彼のもとを離れました。この様子を見ていた空港のスタッフさんが、私をすごく心配して声をかけてくれたのを覚えています。ありがたかったなぁ。飛行機に乗る時も、フライトアテンダントの方達が泣き腫らした顔の私を見て、大丈夫?と皆さん声をかけてくれました。
無事帰国し、会社勤めを始めた私。それまでは彼とは定期的に連絡を取っていましたが、お互い新たな出会いがあり、自然に解消しました。期間限定の国際遠距離なら頑張れたと思っています。だけど、ゴールのない超遠距離恋愛はなかなか難しいと思います。
ただ彼とは恋人でなくなったものの、特別な存在、親友のようになりました。
あれから8年後、私と彼は第三国で会いました。彼が近くの国に来ることを知って、すぐに飛行機のチケットを取りました。恐らくこれが本当に最後になると思ったから。8年経った彼を見るのは怖かったけど(めちゃくちゃ老けてたらどうしよう、とか。)、びっくりするほど変わってなくて安心したのを覚えています。そこでいろんな話をして、彼は私をいろんな人に特別な存在だと言ってくれていることを知りました。今でもたまに連絡をくれます。彼のおかげで私はいろんな国に行き、世界観が広がったのは間違いありません。
今でも彼と彼の家族が元気でいることを願っています。
2.国際遠距離恋愛について
しかし、結婚を考えて国際恋愛をされる方は、いずれはどちらかが相手の国に行くこととなります。社会人の方であれば、どちらかの職場は変わることになるでしょう。同じ会社で現地法人があり人事異動させてもらえばラッキーですが、今の会社を辞めざるを得ない方が多いのではないでしょうか。そのためには転職が必要になりますが、今までのキャリアを捨てなければならない可能性もあります。もちろん恋人もキャリアも両方取れれば一番いいのですが。
私の周りの国際恋愛を成就したカップル
ちなみに私の経験談に出てきた、彼の友達のイタリア人の先生と生徒ですが、二人は結婚しました。子供も生まれ、イタリアで仲良く暮らしています。上記のヨーロッパ旅行の中でも、彼らが家に招いてくれ、一泊させて頂きました。そんな彼らも結婚する時は大変でした。彼女が一人っ子だったからです。彼女の両親は結婚に反対しました。大事な一人娘が遠いイタリアに行ってしまうからです。しかし二人の絆は固く、先生も彼女も彼女の両親に必死に説得し、なんとか結婚を了承してもらえました。
国際遠距離恋愛が難しい理由
最後まで一緒に添い遂げるカップルは少ないでしょう。私の周りには何人か国際恋愛をしていた人がいますが、別れてしまう方が圧倒的に多いです。何年も遠距離を重ねたカップルがいて、彼らはいつか一緒になるだろうなと思っていても別れてしまいました。
①遠すぎてなかなか会えない
理由は会えないことがとても大きいです。
やはりこの物理的な、遠すぎる距離というのはとても大きなハードルになります。会えない時間が数年単位で、会える目処もたたないと、どちらかは他に好きな人を探そう、となると思うんですよね。例えそんな事を思わなかったとしても、身近に自分に好意を抱いてくれ、自分も悪くないなと思える人が現れれば、大好きだけどいつ会えるか分からない相手よりも身近な人を選んでしまうのではないでしょうか。
②文化と言語の違い
日本人同士でも結婚した後に価値観の違い等から上手くいかない夫婦も少なくないと思います。私もその一人で離婚をしました。国際恋愛、結婚となると、お互いの文化が違うため、価値観の違い等での衝突が日本人同士よりも多いのではないでしょうか。ただ、語学力がしっかりしていて二人の意思疎通に問題がなければ、ある程度衝突は減らせると思います。
私と彼の場合は日本語でもなくイタリア語でもなく英語でもない、第3の外国語で会話をしていました。しかも二人ともその言語が母国語でなく勉強中のため、日常会話はなんとかできても、細かいニュアンスを伝えることができていませんでした。なので、お互い伝えたいことが伝えられずに悶々としたこと、喧嘩になったことも何度かありました。普段は言葉の壁をあまり感じないのですが、喧嘩になる度に言葉の壁は大きいと感じました。日本語でも上手く伝わらない時があるのに、お互い勉強中の言語なら尚更です。
国際恋愛のいいところ
もちろん、国際恋愛で結婚されて上手くいっている方もいらっしゃいます。が、数としては少ない方ではないでしょうか。相手の方が日本にずっといてくれるのであれば上手くいく可能性もあがると思います。
ここまで国際恋愛についてネガティブな事を書いてきましたが、良いことももちろんあります!!
・外見が自分にない魅力的なものを持っている。(同じアジア圏の人を除く)
・駆け引きがない
・愛情表現が豊富で褒めてくれる。
・外国語を覚えやすくなる
国際恋愛を始める上での注意点(普通の恋愛にも当てはまる)
一方、外国人と付き合いたいと考えている人に注意点もあります。普通の国内恋愛にも当てはまりますが、褒め上手な男性は遊び上手の可能性もあります。自分を褒めてくれる=自分に好意があるではありません。会って間もないのに自分にとても共感を持ってくれる場合も注意です。そんなに共感ポイントが多くてその上イケメンであれば、舞い上がってもしかして運命の人?とか思うかもしれません。しかし言葉だけならなんとでも言えます。特に自分がモテると自覚している男性、女性を口説くのが上手な男性は話し上手な方が多いです。ただ遊びたいだけの男性もいらっしゃいますので、そこはしっかりと自分で見極めてください。
現に私もイタリア人の彼氏が帰国した後、以前同じクラスだったスペイン人の友達と久々に学校で会った時、「映画好き?良かったら僕の家で見ない?」と家に誘われました。同じクラスだった時は一度も家に誘われたことなかったし、ちょっと必死感が伝わってきて、これはもしやと思いました。もちろんお断りしました。クラス一番のムードメーカーでみんなの人気物だった人だったので、なんか残念な気分になりましたね。私を遊べる女と思っていたのかしら?と。
日本人女性はモテるというのは本当
留学に行く前から、日本人の女の子は海外でモテると言われていましたが、本当にたくさん声をかけられます。ましてや顔がかっこいい外国人に声をかけられたらそれは嬉しいと思います。でもそこで私はモテているとすぐ思わずに、冷静に相手の方を判断してください。当時クラスメート達とクラブに行ったとき(人生初めてのクラブ)、可愛い日本人の女の子が外国人の男性達と一緒にいました。そこでクラスメートの一人が私にこう言ったのです。「あの女の子は誰とでも寝るって話で有名なんだ。俺の友達もあの子と寝たよ。」と。当時恋愛にあまり慣れていなかった私には衝撃的な話でした。そんな女の子がいて尚且つそんな噂が広まっているなんて。。。なんか少し気の毒だな、と思いましたね。
現在国際恋愛をされている方達へ
少し話がそれましたが、現在国際恋愛や超遠距離恋愛をされている方には上手くいってほしいです。しかし、万が一お別れという結果になったとしても、最終的にはご縁がなかった、仕方のないことだと割り切ってほしいです。とても悲しいことは私も経験済みなのでよく分かりますが、いつかきっと身近に素敵な人が現れます。
皆さんの恋愛が上手くいきますように。